VOL.102 夜尿症

夜尿症は、漢方では「小児遺尿」ともよばれ、3歳以上の小児が睡眠中に1回から数回、 無意識に排尿し、目覚めた後で気づくことを言います。
一般的には「おねしょ」と言ったほうがわかりやすいですね。

Mちゃんは4才の女の子、「比較的寒いときや、幼稚園で嫌なことがあったりすると夜尿が続く。日中も頻尿になり、今行ったと思ったら、すぐに行きたくなる。心配性、怒りっぽい、暑がりで寒がり、頭に汗をかきやすい。夜泣きすることもある。普段から体温がやや低め。食欲や便通にムラがある。」といった症状でした。

心神失養と腎陽虚を兼ねていると考え、甘麦大棗湯と鹿茸製剤を服用していただくことにしました。
服用を始めると夜尿の回数が徐々に減り、日中の尿の回数も正常になってきました。気持ちも落ち着いているようで、元気そうです。

漢方では、お子さんの症状、体質、悪化条件などから、「腎陽虚」「腎陰虚」「脾肺気虚」「心気不足」「肝気鬱結」「肺胃熱盛」などのパターンに分類し、さらに詳細に検討して処方を決定します。
「おねしょ」といっても、他の疾患と同様、漢方的に分類する事が、治療する上で最も重要となります。
「おねしょ」は、それ自体がお子さんの精神的負担になっていることも多く、治療することにより、精神的にもノビノビしてきます。
また、子供によく使う漢方処方は服用しやすいものも多いので、小さなお子さんでも比較的飲めるようです。是非、一度ご相談下さい。