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元気堂の漢方薬通信

VOL.152 産後の不調 ~その2~

28才のAさん、「産後3ヶ月くらいから、目眩、悪心、動悸、後頭部の重痛が起こる。疲労倦怠感が強いのに寝つきが悪く、睡眠が浅い。諸症状は、疲労や目の使いすぎ、ストレスなどで悪化しやすい。食欲が無く、肩こり、腰痛などもみられる。」といった症状でした。出産と授乳により気血を消耗し、心血と脾気が不足したことによって心脾両虚を生じたと考え、帰脾湯を服用していただくことにしました。精血を補い体力を回復させるため、瓊玉膏も併用しました。2週間ほどで、目眩、悪心、動悸、後頭痛が減少し、寝つきも良くなってきました。その後、1ヶ月ほどで、ストレスや疲労の強いとき以外は症状が出なくなり、顔色も良く、食欲もあり、かなり元気になってきました。更なる回復をめざして現在も服用中です。

漢方的に考えると、産後の身体は、通常の状態とは異なり、出産や授乳により陰血を消耗した「亡血傷津」、胎盤や悪露の残留による「瘀血内阻」、それらに伴い気や血などの不足や気・血・津液の停滞を生じている「多虚多瘀」という病理的な特徴があります。治療を行うにあたり、これらのことを念頭におくことが大切です。

出産や授乳というのは、気、血、津液、精などの正気を大いに消耗します。そのため、気血の不足や不調から、感染症にかかりやすかったり、精神的に不安定になり、いつもは気にならないことが気になったりすることもあります。

疲れた心身を身体に優しい漢方薬でケアして、元気いっぱいのママをめざしましょう。

VOL.113 花粉症9

花粉症と聞いただけで、鼻がムズムズしてくるイヤな季節がやってきました。 今年は、花粉の量が少ないといわれていますが、すでに症状が出ている方が多いようです。 西洋医学の薬を服用すると眠くなったり、喉が渇いて不都合な方、アレルギー体質を改善したい方は、漢方治療にトライしてみましょう。 受験生のAさん。 「今年は、数日前から透明な鼻水が出だし、鼻塞もある。屋外に出ると悪化し、マスクをしていると落ち着く。比較的汗をかきやすい。眠くならないように、漢方薬で何とかしたい。」とお話しいただきました。 中風鼻鼽 […]

VOL.41 花粉症 ~その2~

花粉症の漢方薬といえば、日本では小青龍湯(しょうせいりゅうとう)が有名で、服用したことがある方も多いと思います。しかし、本来漢方治療は個々の症状・体質によって異なり、様々な処方を用います。小青龍湯が奏効するパターンは一割にも満たないのではないかと思います。 花粉症(アレルギー性鼻炎)は漢方では、「鼻キュウ」といい、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、涙目、目や喉の痒み等を共通の主症状としますが、まず、それ以外に付随する症状から、病態の分類を行います。きちんと漢方的に分類する事が、治療する上で最も重要となり […]

VOL.85 不妊 ~その4~

漢方では、「妊娠適齢な女性が避妊を行わずに、結婚後3年以上妊娠しないこと」または、「過去に妊娠歴があって避妊せずに3年以上妊娠しないこと」を不妊(漢方では不孕(ふよう)といいます。)としています。 実際のご相談の中では、このようなケースが多いのはもちろんですが、それ以外に「流産しやすい」といった方のご相談も多くみられます。 「流産」は漢方では、「堕胎」「小産」「滑胎」などと称し、西洋医学では、妊娠22週未満までに妊娠が継続できなくなることとされています。 その中で、胎児が子宮内で死亡してしまう流 […]

VOL.72 めまい

「25才女性、職業はシステムエンジニアをなさっています。 主訴は目眩で、回転性の強いものではなく動作時にクラッときたり、立ちくらみ、ふらつきがある。数日前の朝、洗顔時に目がくらみ、顔がのぼせて、立っていられなくなった。頭痛、首・肩のこりがひどい。身体が重だるい。以前、過呼吸になったことがある。夕方になると下肢に軽度の浮腫がみられる。 仕事柄、一日中パソコンのモニターとにらめっこ。そのせいかストレスが強く、イライラする。生理前になるとイライラが強くなり、熱っぽくなる。便秘と下痢をくり返す。めまいは […]